闇金のキャンセル料請求は返済不要?逃れる為の対処方法

要約:闇金業者のトラブルで多いのが、実際には借入していないのにキャンセル料を請求されたというケースです。キャンセル料は本来違法なので、支払う必要はないですが支払ってしまったのであれば弁護士や司法書士に相談することが大事です。

 

闇金被害の中で多いのがキャンセル料の問題

闇金・借金問題を専門的に請け負っている法律家は何人もいます。このような人のもとには、闇金に関するトラブルの相談がいろいろと持ち込まれます。その中でも多いのが、キャンセル料にまつわる問題だといわれています。5件に1件くらいの割合で持ち込まれるともいわれているほどです。

 

闇金もほかの貸金業者と一緒で、申込時に住所や名前、勤務先などを聞いてきます。その情報を基にして融資をするかどうかの判断を行うのですが、途中でお金を借りることをやめたとします。すると「お金をこっちは用意してしまったのだからキャンセル料を支払え」ということになってしまうのです。中にはハナからお金を貸すことは考えておらず、キャンセル料を巻き上げることそのものが目的という悪質業者もあるといわれているほどです。

 

請求されても無視が基本

もしキャンセル料を請求されたけれども、相手にはまだ支払っていない状態であれば、徹底無視が基本です。着信拒否をして、一切闇金業者と連絡を取れなくしましょう。「そのようなことをすると自宅に押しかけてくるのではないか?」と思う人もいるかもしれません。確かに申し込みの段階で住所を知らせているので、その可能性はゼロではないです。しかしまず自宅に押し掛けることはないでしょう。実はキャンセル料を要求してくる闇金業者の胸の内は、「少しでもお金が取れればラッキー」程度にしか思っていないものです。ですから無視されたら、別の獲物を探すほうに力を入れます。しばらく無視をすれば、請求そのものも止まる可能性は高いです。

 

別の連絡先を指定している場合には注意が必要

基本キャンセル料を請求されても無視すればいいのですが、闇金の中には緊急連絡先を申し込み時に記載するように求めてくるケースもあります。具体的には勤務先や実家の連絡先といったようなものです。もしこのような緊急連絡先を相手に教えている場合には、無視以外にもう一つやるべきことがあります。それは緊急連絡先に指定した職場・実家などに事情の説明をすることです。そして「お金を請求するような連絡が来るかもしれないけれども相手にしないように」と伝えておきましょう。

しかし中には事情説明しても、相手が理解してくれない場合もあるかもしれません。その場合には、闇金問題に詳しい弁護士や司法書士に相談することです。彼らに職場なり実家なりに事情を説明してもらいましょう。法律の専門家からフォローの連絡が入れば、思わぬ誤解を避けることも可能です。また法律家が入って、キャンセル料を請求する闇金業者に対処すれば、相手もこれ以上取り立てはしてこないでしょう。刑事事件に発展する恐れもあるからです。

 

銀行口座を教えてしまった

申し込みの段階で、銀行口座の情報を教えてしまった場合、いくらキャンセル料の請求の連絡を無視しても引き落とされれば意味がありません。もし口座情報を事前に教えているのであれば、即刻その口座を解約したほうがいいです。そうすれば、キャンセル料の引き落としが開いてもできなくなります。それだけではありません。実は銀行口座情報を教えるともう一つの被害である「押し貸し」をやられる恐れもあります。押し貸しとはこちらが求めていないのに、勝手にお金を該当する口座に振り込みます。そして「お金を貸したのだから利息を付けて返済しろ!」と迫ってくる手口です。解約は銀行に行って行うのが一般的です。しかし中には、仕事の関係もあってなかなかすぐに銀行に行けないというケースもあるでしょう。その場合には金融機関に連絡を入れて、出入金ができないように手続きしておきましょう。

 

もう振り込んでしまった

キャンセル料を請求されると、下手に騒がせないほうがいいと思って、言われるがままに振り込んでしまう人も多いです。この場合には、闇金専門の弁護士や司法書士に相談をしたほうがいいです。そして取り立てをストップするように、キャンセル料は違法なので返還するように交渉を一任しましょう。

 

もしかするとキャンセル料を一度振り込むと、また相手から連絡の来る可能性があります。この連絡に一切出ない、無視をすることも大事です。実は闇金としてみれば、このように言われるがままにお金を振り込む人は「いいカモ」と認識します。そこであの手この手を使って、お金を搾り取ろうすることが多いからです。「要求した金額が全額振り込まれていない」「違う口座に振り込んだ」「手続き全体をキャンセルするためにはもう一度お金を振り込んでもらう必要がある」といったように、いろいろと難癖をつけて追加でお金を要求してきがちです。1回キャンセル料を支払って、すごすごと引き下がる闇金業者はまずいないと思ってください。骨の髄までしゃぶってくる、このくらいの認識を持ったほうがいいです。ですから弁護士や司法書士に対応を一任して、自分は一切手を付けないようにすることが大事です。